河津七滝めぐり
12月4日、今年も残すところ1ヶ月となり、紅葉シーズンも終わろうと
している週末、伊豆の河津七滝に行ってきました。
東伊豆の河津・下田と中伊豆の修善寺は何度か行っていますが、
両エリアをつなぐ「天城越え」ルートはまだ通ったことがなく、今回は
小説「伊豆の踊子」のルートを路線バスで辿ってみることにしました。
まずは東海道新幹線と伊豆箱根鉄道で修善寺駅まで移動。空模様は
もう秋から冬のそれになっており、澄んだ青空が広がっていました。
三島駅のホームからは冠雪の富士山をきれいに眺めることもできました。
本日は快晴。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月3日
もうすっかり冬の日射しになっているな。
日暮里で特急草津31号と遭遇。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
通過していくのを眺めただけだが、今年1月のガラガラぶりが嘘のような盛況だった。
東海道新幹線
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
713A こだま713号
東京→三島
N700系X61
各駅停車のこだま号なのに東京発時点で自由席が7割ほど埋まってる。指定席も残席わずかという状態。
1000、小田原停車。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
わずか2分の停車の間に後続ののぞみ号の待避を済ませるのはすごい。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
三島駅の新幹線ホームから望む富士山。 pic.twitter.com/TbWaudTmRH
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
ここでちょっとした問題が発生。三島駅から乗車予定の修善寺行き特急
「踊り子3号」が遅れているとのこと。品川付近の踏切安全確認の影響のこと
でしたが、単線の伊豆箱根鉄道に入る際にも他の列車の運行に影響を与えない
ように調整が行われたため、遅れはさらに拡大。終点の修善寺には22分遅れでの
到着になり、当初予定していた路線バスに乗り継げなくなってしまったのです。
(正確にはダッシュすれば間に合ったと思いますが)
でも大丈夫。ここは柔軟に予定を調整して、修善寺駅前をぶらぶらした後、
駅前のお蕎麦屋さんで早めの昼食を食べてから次のバスに乗りました。
JR東日本管内の踏切安全確認により、特急踊り子3号は9分遅れ。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
JR東海、特急踊り子号の遅れについてわざわざ「JR東日本管内の」とつけてウチのせいじゃありませんを強調するのがJR東海らしい
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
伊豆箱根鉄道
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
4023M 特急踊り子3号
三島→修善寺
E257系2500番代NC-33
遅れのため、定刻で走る対向列車の三島到着を待ってからの発車。
18分遅れ。
港あじ鮨をいただきます。 pic.twitter.com/uTjL1mFWmD
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
特急踊り子号はE257系への代替に伴って今年の3月から伊豆箱根鉄道線内でも特急料金が必要になった。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
伊豆箱根鉄道の駅で発行される特急券はなんと横長の硬券!令和の時代にこれは珍しい。 pic.twitter.com/9HnVT9loF8
1130、修善寺駅に到着。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
(22分遅れ)
特急踊り子号の車両が新しくなってから修善寺に来たのは初めて。 pic.twitter.com/SKw3UP1Ai4
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
修善寺駅前、狩野川に架かる修善寺橋。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
伊豆半島は今が紅葉の見頃。 pic.twitter.com/iSxVgCwnaP
修善寺駅から天城峠を越えて河津駅に至るこの路線は踊り子街道とも呼ばれ、
人気のある伊豆の代表的な観光ルートです。この沿線には浄蓮の滝や
旧天城トンネル、湯ヶ島温泉など、観光スポットが多数あります。
今回はそれらはスルーして、まっすぐ河津七滝へ向かいました
東海バス
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
C50系統(修善寺駅~天城峠~河津駅)
修善寺駅→水垂
路線バスで天城峠を越え、河津七滝に向かう
東海バス、伊豆の観光に便利な各種フリーきっぷを9月末をもって終了してしまったみたい。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
観光客が減ったからだろうけど、煩わしい車内精算だけにしたのは果たしてよかったのだろうか。
1253、浄蓮の滝。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
修善寺駅から乗っていた乗客は私を除いて全員下車。
1303、天城峠。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
新天城トンネルを抜けて峠を越える。 pic.twitter.com/fyCBUOb6vg
新天城トンネルを抜けると道路の勾配が逆になり一気に下り坂に。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
峠のサミットを越えたことを実感する。 pic.twitter.com/7sP3OnM4As
水垂停留所で下車。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
河津七滝めぐりをします。 pic.twitter.com/yNClJ2SnBO
河津七滝は古代に火山活動によって流れ出し冷え固まった溶岩を河津川が
削ってできた複数の滝の総称です。溶岩の特性から特徴的な柱状節理が形成され、
その地形と滝の水の流れの組み合わせが様々な表情を見せてくれます。
最上流の猿田淵から始まり、釜滝、エビ滝、蛇滝、初景滝、カニ滝、出合滝、
そして大滝の7つの滝が徒歩1時間程度の距離に連続しています。
伊豆の遅い紅葉と合わさって、爽やかな雰囲気でした。
河津七滝を散策。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
1. 猿田淵
2. 釜滝
3. エビ滝
4. 蛇滝 pic.twitter.com/TOIebFPFMO
5. 初景滝
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
6. カニ滝
7. 出合滝
8. 大滝 pic.twitter.com/2XYBhAVDaM
河津七滝は1時間もあれば7つの滝を全て見て回れる手軽さがいいね。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
河津七滝をめぐった後は大滝付近から再び路線バスに乗ることもできましたが、
少し足を伸ばして「河津七滝ループ橋」を眺めてきました。
小説「伊豆の踊子」では「道がつづら折りになって…」と書かれる天城峠から
河津の街への急勾配。観光需要が急増し自動車による円滑な交通が求められる
時代になったことで、現代の土木技術を駆使し完成したのがこのループ橋です。
山肌に貼り付くように曲がりくねった道が敷かれていたのは過去の話、
鉄骨とコンクリートで造られた巨大な2段ループで空を走り、一気に標高差を
克服するわけです。山の中にこのような巨大な構造物が突然現れるのは
土木技術の優秀さを示すようでもあり、自然の中では異様でもあります。
河津七滝ループ橋。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
伊豆の山の中に突然現れる巨大な2段ループ橋。
近くで見るとド迫力。 pic.twitter.com/Dl7Fc75Eub
標高差をいかに克服するかという課題に対して、山肌にそってヘアピンカーブを敷くのが古来の方法であったが、「現代の土木技術で殴って空を行く」をやったのが河津ループ橋。 pic.twitter.com/QLaqiAZcEa
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
河津駅からは特急踊り子号で帰ります。ここで嬉しい偶然が。
夕暮れの東伊豆の海岸を北上する特急踊り子号。窓の外には相模灘が広がり、
遠くには伊豆七島が見えます。そのとき、列車と同じ方向に走る大きな船の姿が。
なんと日本最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」ではありませんか!
定期航路ではありませんから全くの偶然ということになります。
あまりのサプライズに私は大興奮でした。
伊豆急行・JR伊東線
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
3068M 特急踊り子18号
河津→熱海
E257系2000番代NA07
特急踊り子号で夕暮れの東伊豆海岸を北上。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
(伊豆稲取~片瀬白田)
おや、あの船は…
え!?飛鳥Ⅱじゃないか!
すごい偶然。 pic.twitter.com/rP2vGbyW15
拡大版写真で再掲。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
16時20分頃、伊豆稲取の海岸を走る特急踊り子18号の車窓から、クルーズ客船の飛鳥Ⅱが見えました。
調べてみたら、本日は駿河湾クルージングの催行日だったんですね。
偶然にも特急列車とクルーズ客船の並走が実現しました。
2021.12.04 https://t.co/xfml5lyj8F pic.twitter.com/TElgtQMFf1
特急踊り子号で熱海まで行き、熱海からは新幹線に乗って帰りました。
踊り子18号は池袋行きなので、終点まで乗っていってしまうと私の家に帰るには
遠回りになることと、185系が引退した今の踊り子号にはあまり魅力を感じないと
いうのが理由です。
1643、富戸で運転停車。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
対向の普通列車待ち合わせのため5分も停車。
1700、伊東駅に到着、5分停車。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
反対側にはリゾート21のキンメダイ塗装の普通列車。 pic.twitter.com/TxlzxyQyYW
本日の特急踊り子18号、伊東駅を出ても乗車率は2割ほど。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
外出自粛の影響というより、伊豆はその観光資源の特性から秋~冬の集客力がもともと弱いからね。
1711、宇佐美で運転停車。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
1727、熱海駅に到着。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
5分後に出る上りの東海道新幹線こだまに乗り換えチャレンジ。
普通に間に合ったな
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
東海道新幹線
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
734A こだま734号
熱海→東京
特急も新幹線も熱海から乗ってくる観光客の多さに驚く。熱海は本当に復権に成功した観光地の一つだと思う。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
今年2月までの私「伊豆へ行くならやはり東京駅から直通で行ける(185系の)踊り子号だよね」
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
現在の私「東京から熱海までは速くて快適な新幹線でしょ」
人は推しがいなくなると選択肢の判断基準が変わる。
街はもうすっかりクリスマスモードだな。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
まあ、今年も私には関係ないけど… pic.twitter.com/nnTKnp1VIE
最後に本題からは外れますが、この日のNHKの「ブラタモリ」は「富山」だった
のですが、これが地理や都市発展の歴史が好きな私にはどストライクでした。
すごいぞワンダーランド富山!
富山県ってすごいな。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
特殊地形だけでできてる地理教材のよくばりセットじゃん、こんなの…#ブラタモリ
江戸時代に川幅320 mの神通川を越えるために64艘の船を並べてリアル船橋を作っていたと知って、オタクとして最高に高まってる。#ブラタモリ
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
今回マジで神回じゃない?
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2021年12月4日
ワンダーランド薬都・富山!
地理好きとして今、最高に感動している。#ブラタモリ