特急踊り子号のE257系統一・湘南ライナーの特急化が公式発表

11月12日、JR東日本は来年3月のダイヤ改正で東京と伊豆方面を結ぶ

特急「踊り子」号の車両を全列車E257系リニューアル車に置き換えることを

公式に発表しました。

https://www.jreast.co.jp/press/2020/20201112_ho02.pdf

 

これはすなわち、185系電車が特急「踊り子」号の運用から

完全に引退することを示しています。

今年3月から一部列車がE257系に置き換えられてはいましたが、

改造工事の遅れから修善寺行き編成を連結する列車や臨時便は

夏以降も185系での運転が続いていました。

 

「ついにこの日が来てしまった」というのが私の感想です。

185系自体は1981年の登場ですから、来年で40年を迎える老朽車両。

しかも走行性能や車内設備は生まれた年代を考慮しても特急型としては

見劣りするもの。

口の悪い鉄道ファンからはやれ「最低の特急」だの「117系1850番台」だの

いわれていましたが、私は子供の頃から大好きな車両でした。

長野県出身なのになぜか185系が好きという変な子供だった私。

大学進学で上京して以来、185系には何度乗り、何枚写真を撮ったか、

もはや数えられません。2011年に登場当時のオリジナル塗装である

「斜めストライプ」が復活したときは本当に嬉しかったし、

同時に「ああ、もうすぐ引退なんだなあ」と思ったわけですが、

な ぜ か いつまで経っても引退する気配がないまま

最新型の通勤電車が行き交う東海道本線を豪快な走行音を上げつつ

「特急」として走り続け、約9年の月日が流れました。

でもそれも来年の春までです。

今さらお別れ乗車をする気もないくらい乗ったわけですが、

やはりさみしいものです。

特急「踊り子」号は登場以来185系とともにありましたからね。

これから「踊り子」号は新しい時代を歩むのです。

 

加えて、朝晩に運転されている定員制有料快速列車「湘南ライナー

おはようライナー新宿」「ホームライナー小田原」も

185系の引退に合わせて廃止され、特急「湘南」に格上げされることに

なりました。

1986年11月改正で登場し、現存するホームライナーの中では最古参

かつJRグループでは最後まで残ったホームライナーが廃止されます。

小田原や平塚からの利用だと確実に値上げとなりますが、

特急型車両に普通列車のグリーン自由席よりも安い料金で乗れるという

こと自体がおかしいともいえる状況になっていましたから、

これも時代の流れなのでしょうね。

来年3月の引退まで事故の無いように走り抜けてもらいたいものです。