春の上越探訪

 4月9日、春の陽気に誘われて、新潟県上越市を訪れました。

一度見てみたかった高田城址公園の夜桜が目当てでしたが、上越市

歴史的にもおもしろい街ですので、昼過ぎに到着して付近をゆっくり散策

しようかなと思ったわけです。

 行きは上越新幹線北越急行ほくほく線を使うことにしました。

関東地方から上越市に行く場合、北陸新幹線を使えば上越妙高駅まで

1本で行けるのですが、上越妙高駅から先の乗り継ぎが悪い時間帯もあり、

かつて北陸連絡のメインルートであった上越新幹線北越急行ほくほく線

乗り継ぎルートでも所要時間では大差ないことも多いんですよね。

越後湯沢駅から六日町駅の辺りまでの上越国境はまだ雪が残っており、

短い時間ではあるものの雪景色を眺めることができました。

北越急行ほくほく線は全線が高架またはトンネルになっており、北陸新幹線

金沢開業前までは特急はくたかが最高160km/h運転を行っていました。

現在はもちろん特急は走っていませんが、特急の足枷にならないように

設計された普通列車用の車両もなかなか高性能であり、現在でも普通列車

最高110km/hで走っています。魚沼丘陵と頸城平野を駆け抜け、まもなく

上越市直江津駅に到着しました。

 上越市は港町の直江津市と城下町の高田市が1971年に対等合併して

誕生した市であり、現在でも市街地の中心が直江津と高田に分かれています。

昼食後に直江津駅前から直江津港の近くまでを散策。

長野県出身の私からすると「直江津」という地名には馴染みがあるのですが、

理由として長野県民にとっては一番近い海が直江津であり、特急列車の終着駅で

あったからではないかと思います。

 続いて春日山地区に向かいます。この地区の名所といえば春日山城跡!

戦国時代に甲斐の武田信玄や関東の北条氏康と幾度となく戦いを繰り広げた

越後の龍こと上杉謙信の居城だったところですね。ここも一度行って

みたかったんですよ。実際に訪れてみると、私の想像以上に大規模な城郭で

あり、険しい山の上に地形を利用して築かれた難攻不落の山城であったことが

伺われました。

山道を登って本丸跡に辿り着くと、眼の前には日本海から妙高山麓まで及ぶ

上越市街が広がり、奥には魚沼丘陵越後山脈まで見通すことができました。

これは絶景。上杉謙信が最後までこの城を拠点とした理由がわかりますね。

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上杉謙信ゆかりの林泉寺

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春日山城本丸跡から望む上越市

(なおこの山登りの結果、休み明けに太腿の筋肉痛に悩まされました)

 春日山城からは徒歩で下山し、いよいよ高田城の夜桜見物といきましょう。

春日山駅前からバスに乗り高田城址公園へ。

高田城址公園の夜桜はその規模から日本三大夜桜の一つとされています。

今年は桜の開花が遅れており、例年なら4月初に満開になるところが、今年は

本日4月9日でも七分咲きといったところ。今年は桜まつりも開催されており、

期間は明日10日までだというのにまだ満開になっていなかったわけです。

こればかりは自然の気まぐれなのでどうしようもありませんね。

とはいえ場所によってはほぼ満開になっているところもあり、ライトアップ

された夜桜はそれはそれは素晴らしいものでした。本当に来てよかった。

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日没の高田城三重櫓と桜

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高田城址公園の夜桜

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ライトアップと月光に照らされる枝垂桜

 直江津の町並み、春日山城跡、高田城址公園の夜桜と、わずか一日では

ありましたが、複核型都市の上越市を十分に見て回ることができました。