日光ー片品ー沼田

 梅雨入りが例年より遅れていた関東地方ですが、6月14日に梅雨入りが

発表され、しばらく雨の日が続くことになりました。

晴れの方がお出かけに向いているのは確かですが、雨の日は人出が少なく

交通機関は空いていて快適だったりします。なので、大半を乗り物の中で

過ごすなら雨の日は狙い目です。景色は残念になりますが。

 

 6月19日、栃木県の日光から群馬県の沼田まで、国道120号線を走る

路線バスを乗り継ぐ小旅行をしてきました。

ちなみにこのルート、前日の夜に時刻表をめくっていて見つけました。

朝から予報通りの雨でしたが、激しくもなかったので大丈夫かなと。

まずは東武特急で起点の東武日光駅に移動。

東武日光駅からは東武バス中禅寺湖を経て湯元温泉へ。

ここまでの区間は今まで何度も乗っているので、もはや慣れた道ですね。

しかし梅雨の季節に訪れたことはなく、雨と霧も相まって、緑が最も

瑞々しく感じられました。

湯元温泉からは関越交通・湯本温泉線のバスに乗り継ぎます。

国道120号線の栃木ー群馬県境にある金精峠は冬は大雪のため通行止めと

なるため、この路線バスも運行期間は5月末から10月末までとなっています。

本数も3往復しかないため、あまり知られていないのかもしれません。

山に入るには時期が少し早いですし、そもそも梅雨入りしたばかりで

雨の日だったこともあり、始発から終点まで乗客は私一人だけでした。

有名な山岳観光地である尾瀬の外縁を抜けていき、途中には

日光白根山ロープウェイに丸沼高原ペンションエリア、白根温泉

周遊ルートとしてはよいのですが、如何せんバスの本数が少なく、

多くの人は自家用車で行くのでしょうね。

群馬県に入ったバスは片品村の中心地・鎌田で一旦終点となります。

私は初めて片品村を訪れましたが、驚いたのは「村」でありながら

街がよく整備され、公共の建物も最近建てたように新しかったことですね。

尾瀬を訪れる観光客がもたらす収入がいかに村の財政を潤しているかを

ありありと感じさせられます。

鎌田からは同じ関越交通の鎌田線のバスに乗り、沼田に向かいます。

この鎌田線は上越新幹線上毛高原駅およびJR上越線沼田駅尾瀬との間を

連絡しており、東京方面から尾瀬に向かう際の主要ルートの一つです。

沼田の市街地に入ると、地理の教科書に必ずといっていいほど登場する

「沼田の河岸段丘」の特徴的な地形を体験することができます。

沼田はその河岸段丘による要害堅固さから歴史的に何度も争いの場所と

なった地であり、特に安土桃山時代の真田氏が好きな歴史ファンであれば

「沼田問題」と訊けば小一時間語れるのではないでしょうか。

沼田駅に到着後はJR上越線→JR両毛線東武日光線と乗り継いで帰りました。