7月連休旅行2日目(新日本海フェリー舞鶴→小樽)

 日本には夜行の長距離フェリーを運航する会社が複数ありますが、

日本海側に航路を持つフェリー会社は1社しかありません。

それが新日本海フェリーです。

この会社が運航するフェリーは軒並み高速であり、その速力と省エネを

両立させるために当時の最新技術が採用される傾向があります。

中でも最も船足が速いのが舞鶴~小樽航路に主に投入されている

はまなす」「あかしあ」の姉妹船で、巡航速力30ノットを誇ります。

30ノットというのは海上自衛隊護衛艦の最大戦速に相当する速さであり、

民間のフェリーとしては規格外といえます。

今回はそんな30ノットの船足を体験してみたく、舞鶴から小樽への

直行便に乗船しました。

 7月23日舞鶴発の便に充当されたのは「あかしあ」でした。

時刻表上では舞鶴を2350に出港し、小樽には翌日2045に到着となっていますが、

実際にはこれより早まることも多いとか。

出港時点で既に深夜なので、出港後1時間も経たないうちに消灯となりました。

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舞鶴フェリーターミナルで出港を待つ「あかしあ

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あかしあ」のエントランスホール

翌日は朝から夜までずっと海の上。

日本海は冬の荒れたイメージが強いですが、夏の日本海はかなり安定しており、

この日も波がほとんど無い穏やかな海でした。

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正面窓から進行方向を望む

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前面展望を楽しめるフォワードサロン

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昇る朝日を眺める

さらにフェリー自体も総トン数1万7千トンの巨体であるため、

30ノットで滑るように航行しているにも関わらず、

ほとんど揺れることがなくて快適な船旅でした。

船内レストランの営業時間が毎食1時間程度しかなく慌ただしかったことを

除けば、ベッドにいつまでも寝ていられる上に、好きなときに起きて

またゴロゴロできるという、まさに至福の時間でした。。

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姉妹船「はまなす」とのすれ違い

フェリーの中で摂る最後の食事となる夕食は、少し奮発して予約制の

洋食フルコースにしました。小樽オーセントホテル監修だそうです。

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小樽行き北行便の2021夏ディナー

定期運航のフェリーでこんな豪華な食事を楽しめるのはすごいですね。

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黄昏の小樽高島岬

 さて、せっかく札幌まで来たというのに特に観光することもなく、

札幌駅至近のビジネスホテルに素泊まりして翌日に備えることにしました。

 

7月連休旅行1日目(えちぜん鉄道沿線巡り)

 7月23日。いよいよ東京オリンピック開会式を迎えたこの日。

私は家でおとなしく開会式のテレビ中継を待機…することなく、

せっかくの連休ということで遠出の旅行をしてきました。

梅雨明け最初の週末ということで、天気は安定した晴れとなり、

というより猛暑となりましたが、熱中症にならないように気をつけて

出かけました。

 

 1日目は福井県えちぜん鉄道沿線を、電車とバスで回ってきました。

えちぜん鉄道はかつて福井駅を起点に路線を展開していた「京福電鉄」が

所有していた線路を引き継いだ第三セクター鉄道です。

当時の京福電鉄は経営不振から車両の整備や安全への投資もままならず、

半年間で2回もの正面衝突事故を起こしてしまい、当面の運行停止からの

廃線という最悪の流れを辿りました。

ところが問題はここで終わらず、それまで電車が運んでいた高校生を

中心とする大量の乗客が自家用車に切り替えざるを得なくなったため、

京福電鉄沿線の道路では渋滞が悪化して交通が麻痺状態になったのです。

これは負の社会実験と呼ばれ、一見すると赤字の地方私鉄であっても

地方の交通においてはラッシュ時の移動手段を分散し、道路の渋滞を

緩和する役割を果たしていることが明らかになったのです。

これを受けて福井県福井市が出資する第三セクター鉄道えちぜん鉄道」が

発足し、京福電鉄の線路を引き継ぐとともに、より利用しやすい鉄道を目指し

沿線住民と共に歩むことになったという経緯があります。

今回はそのえちぜん鉄道を訪れ、利用しやすい鉄道とはいかなるものかを

考えていきたいと思います。

 まずは北陸新幹線北陸本線特急で芦原温泉駅へ移動。

芦原温泉駅からは京福バス永平寺へ。

京福バスでは休日にお得な休日フリーきっぷ(1000円)を発売しています。

少しでも乗ってもらおうという狙いなのでしょうが、芦原温泉の駅と温泉街の

往復だけで元がとれてしまうというのは採算度外視な気も。

永平寺のバス停で降りた後は永平寺を見学…のつもりだったのですが、

廃線になった京福電鉄永平寺線の線路跡が遊歩道になっていることに気付いて

予定変更。線路跡の遊歩道を散策することにしました。

実際に歩いてみると、山の中腹にある永平寺から麓に向かって一方的な

下り坂になっていることがよくわかりました。

かつて走っていた永平寺線の電車は、永平寺駅を出ると常にブレーキを

かけながら坂を下っていったことでしょう。そしてこの過酷な運転と

老朽化した車両があの悲劇を招くことになったのですが…

永平寺から永平寺口駅に移動し、えちぜん鉄道の勝山行き電車に乗り継ぎます。

えちぜん鉄道でも休日に「一日フリーきっぷ」が発売されており、

こちらも1000円。だから安すぎるって。

えちぜん鉄道はほとんどの時間帯がパターンダイヤになっており、

永平寺口駅ではほぼ必ず上下電車の交換が行われます。

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えちぜん鉄道永平寺口駅での交換風景

勝山市は恐竜の化石が多数見つかったことで有名なところで、駅前にも

恐竜のモニュメントが置いてありました。

恐竜博物館へのバス連絡もあり、乗ってきた人の多くはそちらが目当てのよう。

私も心惹かれましたが、またの機会にしましょう。

福井口駅まで戻り、今度は三国芦原線に乗りかえ。

こちらも終点の三国港まで向かいます。

えちぜん鉄道は朝と深夜を除き、きれいな30分間隔のパターンダイヤが

組まれています。これなら最寄り駅の発車時刻を一つだけ覚えておけば

いちいち電車の時刻を調べる必要がないわけです。

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えちぜん鉄道三国港駅を出発していく電車

三国港からは再び京福バスの路線バスに乗り、東尋坊を廻って芦原温泉駅

戻ることにしました。ここまで来たら東尋坊は見ておかないとね。

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真夏の東尋坊

 

 この日はこれで終わりではありません。この日の夜、舞鶴港からフェリーで

小樽へ向かう予定だったので、既に18時を過ぎているというのに、

これより越前の芦原温泉駅から丹後の東舞鶴駅へ急いで向かいます。

路線図を見ると北陸本線→(敦賀)→小浜線のルートが一番短いのですが、

今回使ったのは、特急サンダーバード号と特急まいづる号を乗り継ぐ、

北陸本線湖西線→(京都)→嵯峨野線舞鶴線というルートです。

一見すると遠回りに見えますが、特急列車だけを使うということもあって

所要時間は小浜線経由とほぼ同じ、時間帯によってはこちらの方が

早かったりします。(あと何より疲れない!)

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「丹後の海」による特急「まいづる」・「はしだて」。綾部駅での分割風景

 

 さて、いよいよ舞鶴港から新日本海フェリーの大型高速フェリーに乗船し、

丸一日かけて北海道に渡る優雅な船旅が始まります。

 

初夏の白骨温泉

 7月10日、梅雨の長雨が久しぶりに収まった週末でしたが、私は

信州の白骨温泉に一泊旅行に行ってきました。

 

東京都では4度目の緊急事態宣言が発令予定になったそうですけど、

今回は重症者は少なく、病棟に十分な空きがあり、高齢者の感染は少なく、

高齢者へのワクチン接種も進んでいるのにどうして出すのでしょうね。

 

 

 話が脱線しましたが、白骨温泉上高地の近くにあり、

白濁のお湯で有名な歴史のある温泉です。

本当に山奥にあり、他の温泉地ではありがちなレジャー施設の類は

一切無く、秘湯という表現が良く似合うところです。

一度は行ってみたいと思っていたのですが、今回予約がとれて

訪れることになりました。

白骨温泉へは長野県中央の主要都市である松本が玄関口となります。

関東から信州松本への移動手段というと、新宿駅から中央本線

特急あずさで、というイメージが強いですが、実は北関東からでは

北陸新幹線篠ノ井線ルートの方が速いんですよね。

北陸新幹線「かがやき」、篠ノ井線特急「しなの」を乗り継いで、

埼玉県の大宮駅から2時間少々で信州の松本駅に到着。

松本駅からはアルピコ交通(旧・松本電鉄)の電車と路線バスを乗り継いで

白骨温泉へ向かいます。夏山シーズンに入っていますが、電車もバスも

閑散としていました。

15時過ぎに白骨温泉に到着。あいにく雨が降ってきましたが、

川のせせらぎ、カエルの鳴き声と合わさった湿潤な雰囲気が

とてもよいものでした。

今回は「湯元齋藤旅館」に泊まりました。

長い歴史のある白骨温泉の中で最も古くから続く旅館です。

お肌に優しい白濁のお湯にゆっくり浸かって羽を伸ばすことができ、

お料理もとても美味しかったです。

 

翌朝はチェックアウト後は来た道をそのまま戻ることに。

私は往きと帰りではなるべく別ルートを使いたいタイプなのですが、

今回ははおとなしく?往復で同じルートを使いました。

もっともこの日は、午後になってから南関東一帯でゲリラ豪雨と落雷が

相次ぎ、北回りで直帰したのは大正解だったわけですが…

 

ヒープリBD全巻視聴完了

 今年の2月に最終回を迎えたTVアニメ「ヒーリングっど♥プリキュア」の

BDが先月に最終巻まで発売され、さっそく「再履修」を行いました。

2020年という大変な年に、骨太で力強いストーリーを見せてくれた名作だと

思っています。普段はプリキュアはネット配信で流し見してもBDまでは

買わないんですが、今回は全巻買っちゃったんだからね!

例え女児向けだろうが、プロの大人たちが全力で作った作品を

大人が買って何の問題があろう。

ちなみに私がBDを買ったプリキュアシリーズは5年前の

Go!プリンセスプリキュア」以来だったりします。

 

 

 

この作品にハマったことで初めてプリキュア映画も観に行ったし

(結局4回観に行った)、大好きな作品の一つになりました。

 

日光ー片品ー沼田

 梅雨入りが例年より遅れていた関東地方ですが、6月14日に梅雨入りが

発表され、しばらく雨の日が続くことになりました。

晴れの方がお出かけに向いているのは確かですが、雨の日は人出が少なく

交通機関は空いていて快適だったりします。なので、大半を乗り物の中で

過ごすなら雨の日は狙い目です。景色は残念になりますが。

 

 6月19日、栃木県の日光から群馬県の沼田まで、国道120号線を走る

路線バスを乗り継ぐ小旅行をしてきました。

ちなみにこのルート、前日の夜に時刻表をめくっていて見つけました。

朝から予報通りの雨でしたが、激しくもなかったので大丈夫かなと。

まずは東武特急で起点の東武日光駅に移動。

東武日光駅からは東武バス中禅寺湖を経て湯元温泉へ。

ここまでの区間は今まで何度も乗っているので、もはや慣れた道ですね。

しかし梅雨の季節に訪れたことはなく、雨と霧も相まって、緑が最も

瑞々しく感じられました。

湯元温泉からは関越交通・湯本温泉線のバスに乗り継ぎます。

国道120号線の栃木ー群馬県境にある金精峠は冬は大雪のため通行止めと

なるため、この路線バスも運行期間は5月末から10月末までとなっています。

本数も3往復しかないため、あまり知られていないのかもしれません。

山に入るには時期が少し早いですし、そもそも梅雨入りしたばかりで

雨の日だったこともあり、始発から終点まで乗客は私一人だけでした。

有名な山岳観光地である尾瀬の外縁を抜けていき、途中には

日光白根山ロープウェイに丸沼高原ペンションエリア、白根温泉

周遊ルートとしてはよいのですが、如何せんバスの本数が少なく、

多くの人は自家用車で行くのでしょうね。

群馬県に入ったバスは片品村の中心地・鎌田で一旦終点となります。

私は初めて片品村を訪れましたが、驚いたのは「村」でありながら

街がよく整備され、公共の建物も最近建てたように新しかったことですね。

尾瀬を訪れる観光客がもたらす収入がいかに村の財政を潤しているかを

ありありと感じさせられます。

鎌田からは同じ関越交通の鎌田線のバスに乗り、沼田に向かいます。

この鎌田線は上越新幹線上毛高原駅およびJR上越線沼田駅尾瀬との間を

連絡しており、東京方面から尾瀬に向かう際の主要ルートの一つです。

沼田の市街地に入ると、地理の教科書に必ずといっていいほど登場する

「沼田の河岸段丘」の特徴的な地形を体験することができます。

沼田はその河岸段丘による要害堅固さから歴史的に何度も争いの場所と

なった地であり、特に安土桃山時代の真田氏が好きな歴史ファンであれば

「沼田問題」と訊けば小一時間語れるのではないでしょうか。

沼田駅に到着後はJR上越線→JR両毛線東武日光線と乗り継いで帰りました。

 

特急ひだ号で中日本横断

 5月30日、梅雨の合間の爽やかな晴れと週末が重なったこの日、

中日本を一筆書きで一周するという簡単な外出をしてきました。

 

まずは朝早く東京駅へ移動し、午前9時ちょうど発の東海道新幹線

「のぞみ213号」に乗車し、名古屋へ向かいます。

この列車は新型車両であるN700S系が使われる列車で、

わざわざ選んで乗ってみることにしたのです。

さすがは新型車両。客室に入ったときの雰囲気が違いました。

現在主に使われているN700系は基本的に2007年当時の要求で

造られており、東日本の新幹線と比べると内装面では正直言って

見劣りする部分がありましたが、このN700Sの登場でようやく

巻き返しができた気がしますね。

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東海道新幹線の新型車両、N700-Supreme。ロゴもかっこいい。

名古屋駅では9分の乗りかえ時間で高山本線の特急「ひだ7号」に乗車。

名古屋駅の特急発着ホームは新幹線ホームと隣り合っているため、

余裕をもって乗りかえが可能です)

今回は前面展望を思いきり楽しむため、富山方面へ向かう時は先頭となる

パノラマグリーン車の切符を購入。

3列座席で余裕のある車内空間とダイナミックな前面展望から

人気の高いグリーン車ですが、このご時世の影響を受けているようで

この列車のグリーンの客は私一人だけという有様。

貸切も同然で、のんびりと過ごさせていただくことにしました。

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特急「ひだ」に使われるキハ85系のパノラマグリーン車「キロ85」

名古屋から岐阜までは後ろ向きで走行。これは線路配線の都合上、

岐阜駅から進行方向が入れ替わるためです。

岐阜駅から美濃太田までは濃尾平野を走ります。この区間

高速化工事が施行済みで、単線区間ながら110km/hで走ります。

美濃太田を過ぎて少し走ると列車は山間に入っていき、飛騨川に沿って

川の上流へと上っていきます。

若葉が茂り、碧い水が流れる飛騨川の渓谷。

場所により次々に表情を変えていきますが、高山本線の列車からは

それらを間近で見ることができます。

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蛇行する飛騨川を鉄橋で何度も渡る

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碧い水を湛えた飛騨川のダム湖の畔を往く

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少ヶ野信号場での交換風景

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水清らかな飛騨川上流域

13時過ぎに飛騨地域の中心都市である高山に到着。

ここまで長編成でやってきた特急「ひだ」号は、この駅で後寄りの車を

切り離し、3連の短い編成となって富山へ向かいます。

高山までは飛騨川に沿って上ってきた高山本線ですが、

高山からは宮川に沿って下っていくことになります。

眼下を流れる川の流れが逆になり、中日本の分水嶺を越えたことを

実感できます。

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飛騨川と比べると穏やかな宮川の流れ

山を越えて視界が開けるとそこはもう富山平野

太平洋側の名古屋から4時間弱で中日本を横断し、

日本海側の終点である富山に到着しました。

 

富山到着後は北陸新幹線に乗りかえて足早に関東に戻りました。

軽井沢辺りまではよく晴れていたのですが、碓氷峠を下ると天気は

一転して曇りになっており、東京周辺は積乱雲が発達してゲリラ豪雨

なっている様子。

大宮駅到着前にはきれいな虹を見ることができました。

 

あしかがフラワーパーク 大藤まつり(2回目)

足利市の「あしかがフラワーパーク」で開催されている大藤まつりに

今度は昼の部で訪れました。

夜の部もよいですが、明るい時間帯で見ると花の本来の色が

よくわかります。

ついでにこの大藤まつりのために設定された臨時快速列車も

軽く撮影しました。

こちら2枚は、あしかがフラワーパーク駅で撮影。

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快速「あしかが大藤まつり3号」(大船→桐生)(185系

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快速「あしかが大藤まつり5号」(いわき→(水戸→)桐生)(リゾートやまどり)