大洗「海の月間」艦艇一般公開

毎年7月上~中旬に大洗で行われる「海の月間」イベントを見に行くため、

弾丸で日本に帰ってきました。

私は2015年から毎年出かけているんですよ~。

大洗といえば「ガルパン」なわけですが、私は戦車はよくわからない。

私が興味あるのは、この日に合わせて行われる海上自衛隊自衛艦

一般公開です。

(そもそもこのイベント自体、自衛隊の広報・勧誘活動なのですが)

今年の艦艇は護衛艦「やまぎり」DD-152。

あさぎり型2番艦として平成元年に就役。

現在は護衛艦隊第11護衛隊に所属し、定係港は横須賀となっています。

この「やまぎり」には特筆すべき経歴があります。

 

①一時期「練習艦」であったこと

海自艦艇の急速なデジタル化が進んでいた2000年代、

「ひと昔前のアナログ艦じゃ幹部候補生の訓練にならない!」ということで、

就役から15年で「やまぎり」は練習艦に種別変更されました。

その後、不況による防衛費削減で旧型艦の退役が早まり、実働部隊の艦艇の

数が足りなくなったため、2011年に再び「護衛艦」に復帰しています。

 

②日本初の女性艦長が着任した護衛艦

2016年春、海上自衛隊で初めて女性の護衛艦艦長(大谷2佐)が誕生しました。

そのとき着任した護衛艦が「やまぎり」です。

それまで護衛艦副長、練習艦艦長に女性が着任したことはありましたが、

有事に前線に立つ機動艦艇である「護衛艦」の「艦長」に女性が着任したのは

このときが初めてでした。

ちなみにTVアニメ「ハイスクール・フリート」の放送が始まった時期とも

重なっています。インタビュー記事はこちら。

海上自衛隊“初”! 女性護衛艦艦長インタビュー | スペシャル | TVアニメ「ハイスクール・フリート」公式サイト

 

今年の春には再び女性の艦長(小野2佐)が着任。

「やまぎり」は艦長を目指す女性自衛官の目標のような存在になっています。

今年は「ハイスクール・フリート」の劇場版決定とゲームアプリの開発も

始まったし、妙にリンクしているのは縁を感じますね。

 

あさぎり型は艦船ファンの間でも好みが分かれる艦のようです。

かくいう私も最初は「なんだ、この組み立てに失敗したようなフネ」と

思いましたが、最近は「なかなか魅力的だ」と感じるようになりました。

この低重心で細身の船体、小太刀のように鋭く延びる艦首、

存在感を主張する2本マストとか、素敵じゃありませんか?

設計的には欧州の軍艦に近いんですよね。

 

西日本は大雨で特別警報まで出ている状態でしたが、

茨城の大洗は晴れ間も出て夏の始まりを告げるような日となりました。

 

 

 

追記はいふり関連

晴風」の旅路は1万3千キロ?すごい!