偕楽園梅まつり

 2月27日、水戸の偕楽園梅の花を観に行ってきました。

行きはあえて上野駅まで出てから、上野駅地平ホームから発車する特急

「ひたち3号」に乗車しました。

2015年の上野東京ラインの開業に伴って常磐線の特急列車は基本的に

品川始発となり、上野駅は経由するものの、普通列車と同じ地上ホームに

発着するため、かつて多くの東北・信越行き優等列車が発車していた

上野駅地平ホーム(13~17番線)から発車する特急列車は数えるほどと

なっています。

中でも朝8時ちょうどに上野を発車する仙台行きの特急「ひたち3号」は、

現在唯一の「上野駅地平ホームから発車する東北行き特急列車」なのです。

この「ひたち3号」も今度の3月ダイヤ改正で品川始発に変更されることに

なっており、利用者の大半にとっては朗報であるものの、何かと郷愁を

大事にする鉄道ファンからすると残念なお知らせといえます。

また、水戸の偕楽園で梅まつりが開催される期間は偕楽園臨時駅が

営業するため、この日は「ひたち3号」も偕楽園駅に停車します。

休日早朝7時台の上野駅は人も少なく、「ひたち3号」も車内はガラガラで

発車しました。仙台行きの特急ですが、私は偕楽園駅で下車します。

偕楽園駅は臨時駅で、下り列車しか停車できないという珍しい構造の駅です。

常磐線の線路が偕楽園の真横を通っていることから、観光客のアクセス向上の

ために下り線側にホームを設けて臨時駅として開業しましたが、上り線側に

ホームを設けるには線路を跨ぐ跨線橋を造る必要があるためです。

偕楽園を観光した観光客を直帰させず水戸の市街地に誘導する狙いもあるとか。

偕楽園の梅まつりは例年通り2月中旬からの開催でしたが、今年は寒気の

影響で開花が遅れており、2月末日のこの日でも開花状況は全体の二割、

早咲きの品種がようやく咲き始めたところでした。

それでも春を待ちきれない観光客が多数訪れて、数少ない梅の花を愛で

楽しんでいました。例年の見頃だともっと賑わっていたと思いますが、

これくらいの人出がいいかもしれませんね。

このご時世のためマスクをしているので、梅の花の香りを十分に楽しむ

ことができないのは残念ですが。

水戸駅の駅ビルで昼ごはんを食べてから特急ときわに乗って帰りました。

昼過ぎの上りで、隣の勝田駅始発ということでガラガラでした。

朝が早かったので少しウトウトして目を覚ますと、ちょうど取手駅を通過する

ところでした。

冬も終わっていよいよ春の観光シーズン到来です。世界的な懸念事案が

いくつもありますが、一般の民間人としては過度な自粛をする必要はなく、

できる限り日常の生活を回していくのが大切だと思いますね。