初春の伊豆半島をひと回り
2月20日、春の便りが届き始めた伊豆半島を弾丸でぐるっと一周してきました。
熱海から鉄道で東伊豆の海岸を南下、河津桜を眺めた後、バスで西伊豆の
松崎・堂ヶ島へ抜け、土肥を経由して中伊豆の修善寺、最後は鉄道で三島に戻る
というルートです。
まずは東海道新幹線で熱海駅へ。午後から天気は回復するとの予報でしたが、
朝の時点では関東は雨模様。乗客は少ないものでした。
東海道新幹線
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711A こだま711号
東京→熱海
N700S系J11 pic.twitter.com/0L7LIqQlaZ
天気は雨模様で新幹線も空いている。
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お陰でN700Sの快適な車内空間を少人数で占有できてさらに快適。
942、熱海に到着。
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リゾート21の登場は昭和63年。大きな窓と展望席、海側に向かって並べられた
座席を備え、山と海に挟まれた東伊豆の風景を車内から存分に楽しむことが
できる、伊豆急行の看板列車です。追加料金を払っても申し分ない車内設備を
備えているにも関わらず、基本的には普通列車に使われており、乗車券だけで
乗ることができるのもよいところ。
好評から増備が続き、現在のリゾート21は2代目に当たります。
実は私、伊豆には何度も行っているのですが、大体は185系の特急踊り子号を
使っており、普通列車を使う時も一般型ばかりだったので、リゾート21に
しっかり乗るのは今回が初めてだったりします。大きな窓から眺める
春の伊豆の海はきれいなものでした。
伊東線・伊豆急行線
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5637M 普通
熱海→河津
2100系R-4
(リゾート21・黒船電車) pic.twitter.com/0fgGkMl1J3
実は伊豆急行のリゾート21に乗るのは初めてなんですよ。
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これ本当に追加料金不要の普通列車だというのがすごいな。 pic.twitter.com/HoaiAgckGG
リゾート21の両側先頭車は展望車。
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階段状に設置された座席と大きな正面窓から眺める前面(背面)展望は格別。
このご時世の影響で前寄りの展望席は使用停止中。 pic.twitter.com/3aVeQc5VkN
1100、伊豆高原駅。
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対向の普通列車と交換。あちらもリゾート21でキンメ電車だった。 pic.twitter.com/zjv4sPSE6E
リゾート21の車内から眺める東伊豆海岸。
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片瀬白田~伊豆稲取 pic.twitter.com/kz40v4R7G6
初春の陽光きらめく伊豆の海が目の前いっぱいに広がる。
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リゾート21の醍醐味である。
伊豆稲取~今井浜海岸 pic.twitter.com/Usx3TtFScn
1130、河津駅に到着。
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河津桜まつりを訪れる観光客が大量に下車し、空気輸送で発車していった。
河津駅で下車し、駅前の河津桜を眺めます。桜まつりが始まっていましたが、
今年は開花がやや遅れ気味で、2月中旬のこの日でもまだ二分咲きといったところ。
それでも多くの観光客が春の訪れを感じさせる河津桜を眺めて楽しんでいました。
河津駅前の河津桜はまだ二分咲きといった感じ。
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赤みの強い河津桜だが、開花直後は特に赤みを感じる。 pic.twitter.com/zZPPx3RzR8
咲き始めの河津桜と
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満開の菜の花 pic.twitter.com/XZZ3lrBP50
河津駅から蓮台寺駅までタクシーで移動。予想以上に遠回りでバスの発車ギリギリの到着で焦った…
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ちょうどよい列車がなかったため、河津駅の2つ隣の蓮台寺駅まで
タクシーを使って移動し、蓮台寺駅で下田駅始発・堂ヶ島行きの路線バスに
乗り継ぎます。下田から西伊豆へ抜ける、伊豆の周遊ルートとしては有名な路線の
はずですが、この日については堂ヶ島まで乗り通した乗客は私ひとりでした。
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静岡県道15号 下田松崎線を経由して伊豆半島を横断する。 pic.twitter.com/i6lXq4kc3a
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穏やかな那賀川に沿って走り松崎の市街地へ。 pic.twitter.com/ohFnl3sF9n
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堂ヶ島に到着。
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天気は快晴だが風が強い。 pic.twitter.com/Q3rT7n5K8O
堂ヶ島は西伊豆で最も有名な景勝地で、波や風が岩を浸食してできた様々な
地形が一度に見られるところです。特に「天窓洞」と呼ばれている、海水の
浸食によってできた地下洞窟が地上に開いた孔と吹き抜けになっている場所は、
国の天然記念物にも指定されている珍しい地形です。
また、地理用語で「トンボロ(陸繋島)」と呼ばれる、堆積した土砂によって
陸地と島が地続きになっている場所もあります。ここのトンボロは
形成途上であり、満潮時は水没し干潮時には歩けるようになるという、
おもしろい特徴を持っています。
西伊豆一の景勝地、堂ヶ島。
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本日は海が大荒れ、展望台の上まで波飛沫が飛んでくる。 pic.twitter.com/HqyFLVkfXp
あまりの強風で、マスクが飛ばされないように押さえながら必死になって写真撮ってる。
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2022年2月20日
観光協会公認のゆるキャンラッピングカーがいた。 pic.twitter.com/z7Q16wybqG
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堂ヶ島天窓洞。
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地下が海水によって浸食され、さらに天窓のように地上と貫通したところ。
国の天然記念物に指定されている。 pic.twitter.com/REA3hj6mmn
堂ヶ島のトンボロこと、瀬浜海岸。
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干潮時には島が陸と繋がる。 pic.twitter.com/iR0v648v3n
地理クラスタはだいたいこういうトンボロ(陸繋島)とか好きだよね、知ってる。 pic.twitter.com/VNw1iw4oTv
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堂ヶ島からは国道136号線を走る路線バスに乗り、土肥を経由して修善寺駅へ。
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西伊豆の海岸線に沿って国道136号線を北上。
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駿河湾を挟んで対岸の静岡市を望む。 pic.twitter.com/cKIGJDZa5d
1447、土肥フェリーターミナルを経由。駿河湾フェリーが出港直前。 pic.twitter.com/Kos7Do1dkF
— 快速上信リレー (@rapidchikuma) 2022年2月20日
国道136号線は土肥からは東に折れて山の中へ入り高度を上げていく。
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山を越えて中伊豆の修善寺へ向かう。
伊豆って他県の人から見ると観光地の印象が強いけど、観光地化されている場所や人里を少し離れると山アンド山だし、海岸も断崖が多かったりで、人が暮らすには厳しい地域だと気付く。
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源平合戦時に源頼朝が伊豆に流されたのも
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日米和親条約時に下田に領事館が置かれたのも
簡単に言うと「伊豆が秘境だったから」(簡単に域外に出られない)
1540、修善寺駅に到着。
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修善寺駅からは伊豆箱根鉄道駿豆線に乗り継いで帰路につきました。
伊豆箱根鉄道
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駿豆線
修善寺→三島
1300系1301F
(イエローパラダイストレイン) pic.twitter.com/e870PxshZH
1642、三島駅に到着。
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東海道新幹線
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732A こだま732号
三島→東京
N700S系J11
行きで乗った編成と同じだった。すごい偶然。
駆け足ではありましたが、伊豆半島を公共交通機関だけを使って一日で
ぐるりと一周し、春の訪れを感じることができました。