石原慎太郎氏、逝去

 2月1日、元東京都知事石原慎太郎氏が89歳で亡くなりました。

作家としてデビューし芥川賞を受賞、その後は自民党議員として国政に進出、

運輸大臣などを務めた後に引退し、東京都知事選挙に立候補して当選。

都知事任期中にはディーゼル車の俳ガス規制、尖閣諸島の購入検討、

東京オリンピック誘致など、国政にも影響を与える積極的な政策を展開、

圧倒的な人気で都知事選挙に4選する快挙を成し遂げています。

都知事辞任後は自民党とは距離を置いた保守政党を立ち上げるなど、

最後まで「自分のやりたいようにやる」を貫きました。

特定アジア諸国への批判や表現規制に関する歯に衣着せぬ発言は

物議を醸したことがあるものの、強い国家観と愛国心を持った政治家で

ありました。

私も石原氏の考えには必ずしも賛成ではないものの、

こんなに強いリーダーシップと確かな国家観、批判を恐れぬ強い精神、

当然のことを当然だといえる芯の強さを持っていた政治家は稀少であり、

多くの日本人に足りないものを備えていたと評価しています。

石原氏が首相を務める日本を見たかったという人は少なくないでしょう。

まさに「巨星、墜つ」という表現が合う、衝撃が走った日でした。

ご冥福をお祈りいたします。