渋温泉~地獄谷のスノーモンキー

 1月9日、3連休を利用して信州の渋温泉に1泊旅行に行ってきました。

年末年始に降った雪がまだ残っているはずで、雪の温泉街は魅力的ですからね。

まずは北陸新幹線長野駅まで。1日目は寄り道をせずに宿まで直行します。

長野駅からは長野電鉄の2100系特急「スノーモンキー」に乗車。

元はJR東日本253系で、特急「成田エクスプレス」に使われていた車両です。

長野電鉄の特急には過去に何度も乗っていますが、1000系「ゆけむり」

(元は小田急10000系HiSE)ばかりだったので新鮮でした。

といっても「スノーモンキー」も長電デビューから10年を過ぎていますけどね。

 湯田中駅から渋温泉までは路線バスもあるのですが、本数が多くないのと

歩いても20分程度の距離であるため、徒歩で向かいました。

 渋温泉は横湯川の川沿いにあり、昭和初期の町並みが残る閑静な温泉です。

大きなホテルは少なく、木造の和風建築の温泉旅館や飲食店が細い石畳の道の

両側に密集して建ち並んでいます。

私は「白銀屋旅館」に宿泊しましたが、ここもこじんまりとしていながら

古き昭和の雰囲気が残るよい旅館でありました。

各旅館にも内湯はありますが、ここでは外湯を巡るのが有名で、

9つある外湯を全て巡ると満願成就するといわれています。

私も夕食後に外湯を巡りながら温泉街を散策してみました。

渋温泉は古い木造建築が多いですが、特に有名なのは「金具屋 斉月楼」。

木造4階建の和風建築ですが、楼閣のようでもあり、遊郭のようでもあり、

荘厳な雰囲気をもつ独創的な設計になっています。

ライトアップもされていて、多くの温泉客が記念撮影をしていました。

 

 翌朝は渋温泉から川をさらに上流に上ったところにある、地獄谷野猿公苑

行ってみることにしました。

この野猿公苑は野生のニホンザルが温泉に浸かる姿が見られる世界唯一の

場所であり、海外の写真雑誌で紹介されたことで一躍、外国人観光客の人気

スポットになりました。ニホンザルが吹雪に吹かれながら温泉に浸かる姿は

愛らしく、「スノーモンキー」と呼ばれるようになりました。

子供の頃、地域学習で地獄谷の猿の話は聞いたことはあるような…

ただ「スノーモンキー」というワードを観光案内で聞くようになったのは

ここ15年程度の話だと思います。

最寄りのバス停から雪の残る遊歩道を歩くこと約30分。

山の中の秘境の温泉、地獄谷温泉に到着しました。

温泉に浸かるサルの姿は多くの媒体で既に見ていますが、実際に本物を見ると

感激が大きいです。ニホンザル自体は動物園でも見られますが、野生の姿を

近くで見るとなかなかかわいいと感じさせられます。

スノーモンキーについてはだいぶ知名度が上がってきているようで、この日も

お猿さんが浸かる温泉の周りでは多くの観光客がカメラを向けていました。

私が着いたときにはちょうどテレビ局(SBCだったかな?)も取材に来ており、

夕方のニュースで私も画面の端に映っていたかもしれませんね?

驚いたのは、お猿さんたちが人間に対して全く警戒心を持っていなかったこと。

1m以内の至近距離に人間がいてものんびりと温泉に浸かり、

親子で毛つぐろいをしているのですから、相当人間に慣れていますね。

帰りも長野電鉄の特急「スノーモンキー」で帰ります。

急げば1本前の特急「ゆけむり」にも乗れましたが、お猿さんの撮影に夢中に

なっている間に時間が経ってしまったので、半分偶然で行きも帰りも

特急「スノーモンキー」を使うことになりました。

冬の渋温泉スノーモンキーという鉄板の組み合わせでしたが、

とても満足できる旅行になりました。