秋の山形を巡る旅 2日目(温海ー新庄ー古川)

 山形県への1泊旅行2日目はあつみ温泉から。この日も朝から快晴でした。

路線バスでJRのあつみ温泉駅に出ましたが、列車との接続があまりよくなく、

次の列車まで40分以上あったので、駅近くの海岸まで出てみました。

冬になれば荒れる日本海もまだ穏やかな季節。蒼い日本海が綺麗でした。

 あつみ温泉駅からは特急いなほに乗って鶴岡まで移動。

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あつみ温泉駅に進入する特急いなほ

 鶴岡駅前からは路線バスに乗り、加茂水族館に行ってみることにしました。

加茂水族館は元は鶴岡市の小さな水族館でしたが、来館者数の低迷から

集客のために始めたクラゲの展示が人気を博し、ギネスブックへの登録や

クラゲ由来の緑色蛍光タンパク質の研究で下村脩博士がノーベル賞を受賞した

ことでさらに注目を集め、今では世界一の「クラゲ博物館」になっています。

クラゲは女性や子供にも受けがいいのか、この日もなかなかの盛況でした。

確かにクラゲは一部の種を除くと小型ですし、動きも可愛らしい。

それでいて独特の形態をしていて幻想的・神秘的な雰囲気があり、

見ていて癒される気がします。

 再び鶴岡駅に舞い戻り、普通列車余目駅まで移動。

余目駅からは陸羽西線を走る快速列車「最上川」に乗車しました。

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余目駅からは新庄行きの快速「最上川」に乗車。

 快速「最上川」は酒田~新庄に1往復だけ設定されている快速列車です。

特に上り便は酒田からの新庄まで途中3駅にしか停車せず、最高速度は95 km/hと

まるで特急のような走りをします。

陸羽西線は狩川駅を過ぎると山形県最長の河川である最上川に沿って

走るようになり、穏やかな最上川の流れと見頃を迎えた紅葉の組み合わせを

眺めることができました。

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紅葉が美しい最上川に寄り沿って列車は走る

 新庄駅からは陸羽東線の臨時快速列車「快速湯けむり号」に乗車。

この列車は土休日と大型連休時のみ運転される列車で、基本的には指定席を

中心とした編成になっています。沿線に温泉が多い陸羽東線を走ることから、

温泉客の移動に使いやすい時間帯に1往復だけ運転されています。

指定席車にはリクライニングシートを装備した編成が使われており。

ローカル線を走る列車でありながら快適に移動することができます。

上り便は新庄駅で快速「最上川」とも接続しており、両列車を乗り継げば

酒田と仙台が約3時間40分が結ばれ、かつての陸羽横断急行列車を彷彿と

させるのも鉄道ファンとしてはおもしろく感じるところですね。

さらに新庄駅の発車は山形新幹線の観光列車「とれいゆつばさ」と同時。

これは担当者が狙ってダイヤを組んだとしか思えません。

鳴子温泉駅の手前では紅葉で有名な鳴子峡を渡りますが、まさに紅葉シーズンと

いうことで、今にも停まりそうな速度で徐行してくれました。

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鳴子峡に架かる鉄橋を徐行で通過。

日没とほぼ同時に古川駅に到着。上りの新幹線で帰路につきました。

 今回の旅はお天気に恵まれ、紅葉もまさに見頃という絶好のタイミングであり、

行き先々で秋の素晴らしい景色を見ることができました。