7月連休旅行3日目(キハ281系特急「北斗」)

 前日の夜に札幌に着き、駅前のホテルでただ寝るだけの宿泊。

7月25日の朝は5時に起床し、朝食も食べずに札幌駅に向かいました。

夏なので日の出が早く、すっかり明るくなっていましたが、

180万都市の中心に位置する札幌駅もこの時間では閑散としていました。

私がこんなに朝早く行動を開始したのはなぜかというと、

札幌駅を600に発車する函館行きの特急「北斗2号」に乗車するためです。

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札幌駅6時ちょうど発、函館行き特急「北斗2号」

札幌と函館を結ぶ特急「北斗」は一日11往復が運行されていますが、

上り始発の2号についてはキハ281系使用&最速達列車という特徴があり、

鉄道ファンであれば注目せざるを得ません。

特に「キハ281系」はかつて特急「スーパー北斗」として走っていた型式で、

JR北海道初の振り子式気動車でもあります。

登場から25年を迎え、北海道の厳しい環境での酷使で老朽化が進んでおり、

現在は特急「北斗」のうち3往復だけに使われています。

早朝の2号を逃してしまうと次は午後発の14号になってしまい、

本日中に関東まで帰るには厳しくなるという事情もあります。

私にとっては今回がキハ281系への乗り納めになるかもしれず、

奮発してグリーン車の切符を買いました。

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キハ281系グリーン車「キロ280」

札幌発の時点でグリーン車の乗客は私だけであり、空間を占有できる

優越感にしばし浸っておりました。(結局、森駅まで私一人でした)

 

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貸切も同然のグリーン車で快適な移動

600に札幌駅を発車。エンジン音を唸らせながら速度を上げていきます。

これより函館まで319 kmの距離を3時間29分で駆け抜けます。

キハ281系登場時は同じ時間帯の2号が東室蘭のみの停車で2時間59分(!)で

走っていたことを考えるとずいぶんおとなしくなってしまったものですが、

現在では他の北斗号だと3時間40分~50分台なので、これでも最速なのです。

車齢を感じさせない軽快な走りで、無事函館に到着しました。

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夏の大沼湖畔

函館駅に到着後は、駅前の朝市街で海鮮丼の朝ごはん。

帰りの新幹線に乗り関東に直行しました。

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新函館北斗から東京行き新幹線「はやぶさ22号」に乗り継ぎ

 

今回の旅行ですが、

鉄道・バスの乗り継ぎでスタンプラリーのごとく時間に追われる1日目、

丸一日の船旅で時間の制約から解放される2日目、

長距離列車にひたすら揺られる3日目

 というメリハリの大きいものになりました。