野岩鉄道 紅葉紀行

 10月31日、気持ちのよい快晴となった10月最後の土曜日、

まあ人によってはハロウィンとかで盛り上がっていたようですが、

私はひとり野岩鉄道に乗ってきました。

 野岩(やがん)鉄道は東武鬼怒川線新藤原駅から

会津鉄道会津線会津高原尾瀬口までを結ぶ鉄道です。

 元は国鉄野岩線として日本鉄道建設公団によって建設が進められ、

現代の建設技術を駆使して、人口の少ない山間を走る路線としては

不釣り合いなほど頑丈で直線的な線路が敷かれています。

 ちょうど沿線の川治温泉が紅葉の見頃を迎えたとのことで

3週続けて日光市に向かうことになりました。

 まずは川治温泉で下車。新型コロナウイルス感染症防止の名目で

駅窓口は休止していましたが、観光客も戻ってこようとしている

観光シーズンの時季にこの対応はどうなのかと。

もしくは窓口を開ける必要性がないほど普段の利用者が減っているのか。

実際、駅前にはほとんど人がいませんでしたし。

 フォローを入れておくと、川治温泉郷へのアクセスは

川治温泉」駅よりも一つ隣の「川治湯元」駅の方が近いのです…

川治温泉駅から川治湯元駅まで温泉街を歩きながら、久しぶりに駅以外での

鉄道撮影をしました。

大自然の紅葉の中を貫く現代の強固なコンクリート橋梁。

そしてその上をとことこ走って往く短い編成の列車。

これこそが「野岩鉄道らしさ」なのです。

 続いて隣の駅となる湯西川温泉駅に移動。

駅の玄関を出ると、すぐ目の前に紅葉に彩られた湯西川のパノラマが

広がるのが素晴らしいです。

ここでも湯西川に架かる鉄橋を渡る列車を撮影しました。

 紅葉の色づきを見ると、少しばかり来るのが早かったような気がしますが、

緑が残ってカラフルなのもまたよいものです。

 今年は近場の日光市域の紅葉をしっかり観ようと思っていたので、

実現できてよかったです。