秋の奥鬼怒を探訪

 先週は奥日光を訪れたので、今週は奥鬼怒を訪れました。

日光エリアと鬼怒川エリアは地理的・気候的にも近いため、

ほぼ同じ頃に観光シーズンを迎えるのです。

紅葉の見頃情報を眺めていたら「瀬戸合峡」という場所が紹介されていて、

そこに写っている紅葉がとてもきれいだったので、

ちょっくら行ってくるか!と出かけたのでした。

行きの電車は先週と同じ東武の急行電車。

下今市鬼怒川線の普通電車に乗りかえ。

この電車は東武日光始発の新藤原行きでした。

鬼怒川温泉駅からは栃木県道23号線を走る日光市営の路線バスに乗車。

この路線バスは本数が少なく知る人ぞ知る路線。

終点まで走る便は1日4往復しかないので、乗り遅れたらおしまいです。

客層は終点の温泉や登山に向かう観光客が主なようで、

ちょうど座席が埋まるくらいの乗りでした。

鬼怒川に沿って瀬戸合峡の最寄りまで乗車します。

鬼怒川温泉駅から途中トイレ休憩を挟みつつ、1時間と少しで到着。

川俣ダムとそれによって造られた川俣湖、

鬼怒川の激流によって形成された瀬戸合峡の周りを散策しました。

紅葉が最盛期を迎えていて美しい峡谷美を堪能することができ、

・ダムに工事用クレーンといった治水のための工業物、

・紅葉に断崖といった自然の芸術、

・観光目的のためだけに造られた吊橋

の組み合わせにもおもしろさを感じました。

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瀬戸合峡。ダム補強工事のためクレーンと紅葉の組み合わせが見られた。

2時間ほど滞在した後、せっかくなので路線バスの終点の女夫渕まで乗車。

「女夫」と書いて「めおと」と読むそうです。

確かにこちらの方が「夫婦」と書くよりも自然ですね。

川俣湖の湖畔を走り、紅葉の森に埋もれるように営まれている川俣温泉

温泉客を下ろし、栃木県道23号線の終点へ。

 

自分は行くまで知らなかったのですが、女夫渕は奥鬼怒温泉郷への入口であり、

一般の自動車が入れるのはここまで。

登山客もここで車を下りて山に入っていくようです。

駐車場の横には紅葉に彩られた渓谷があり、見て回りたかったのですが、

到着したバスはすぐに折り返しで鬼怒川温泉駅行きの最終になるため、

日帰り旅行者である私は数枚写真を撮っただけで引き揚げることに

なりました。残念。

でも川俣温泉にはいつか泊まりに行きたいなあ。

奥日光と奥鬼怒

地理的には近い位置にあり、紅葉も同じように美しい場所でありながら

片方は有名観光地、もう片方は秘境という、

全く異なった性格の観光地であることが実感できました。