安倍首相、辞任を表明

先週末に内閣総理大臣としては歴代最長連続在任日数に到達した

安倍首相ですが、本日8月28日、突然の辞任表明がなされました。

持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、今後の職務遂行に不安があることから

国会開会前の今をもって辞任を決めたとのことです。

あまりに突然のことに驚きが隠せません。

昨今の新型コロナウイルス騒ぎによるストレスも病に影響したのでしょうか。

幸い、新型コロナウイルスの流行も8月になって小康状態になりましたので、

ここで一度しっかり療養していただきたいです。

一部からは職務投げ出しは無責任という声もあるようですが、

総理代行はおかず、後任が決まるまで職務にあたるとのことなので、

むしろ責任感ある選択だと思います。

しかし安倍首相の在任期間は日本の首相としては本当に長かったですね。

第1次政権は2006年発足でしたが、1年ほどで持病悪化のため辞任。

2012年の年末、民主党政権からの政権交代で再び首相に。

まさにリベンジ、です。

以降は調整型のリーダーとして与党をまとめ上げ、

日本の議会政治史の中でも類を見ない安定政権を築きました。

積極的な財政金融政策を行い、リーマンショック東日本大震災

低迷した日本経済を見事に復活させましたし、

国家安全保障会議(NSC)の創設、特定機密保護法・スパイ防止法の通過、

集団的自衛権の一部容認など今までタブー視されてきた安全保障関連

法案の整備を進めました。

オバマ米大統領の広島訪問の実現も大きかったですね。

国指定の難病を抱えつつ、諸外国と比べて決して強くはない首相の権限で、

揚げ足取りで騒ぐばかりで建設的な議論ができない野党、

悪意の塊・火つけ煽りのモンスターと化したマスメディア、

そして中・朝・韓といった増長激しい近隣諸国とのお付き合いを

8年近くこなしたのですから、相当の胆力をお持ちだったのでしょう。

今回、心ならずも職を退くことになり、さぞ無念と拝察いたします。

お疲れ様でした。