クリスマスSL大樹

12月22日、東武鬼怒川線を走る「SL大樹」の夕方便に乗ってきました。

夕方便といっても日没が16時過ぎとなる冬季は、列車が鬼怒川温泉駅

着く頃には完全に日が沈んで夜になってしまうので、

さながら「夜汽車」の雰囲気を気軽に体験できるのです。

今週末からは通常は列車の最後尾に補機として付くディーゼル機関車

定期点検に入ったため、蒸気機関車が単機で列車を牽引しています。

さらにクリスマス直前ということで特別仕様のヘッドマークも掲出し、

「ドリームカー」も連結。

期間限定の特別なSL列車の姿を見るため、日曜の午後から日光に

出かけたのでした。

アテンダントさんの「SLを楽しんでもらおう」という創意工夫に

毎回気付かされるのもこの列車の魅力です。

「沿線のイルミネーションがよく見えるように」と車内灯を減光して

くれたのには驚きました。

鬼怒川温泉駅では広場だけでなく転車台もイルミネーションに彩られ、

多くの人が機関車の方向転換を眺めていました。

折り返しで鬼怒川温泉駅を発車する頃にはすっかり暗くなり、

夜の駅で発車を待つSL列車の姿はとてもかっこよく、

ホームの灯りに浮かび上がる青い客車がよい雰囲気を出していました。

復路はドリームカーの切符を買ったのですが、

往路と同様に車内灯が減光されると気分は完全に夜行列車。

かつてこの車両が連結されていたJR最後の夜行急行「はまなす」を

思い起こさせるものでした。