秋田の秋

11月9日、紅葉が見頃を迎えた秋田県を訪れました。

埼玉県の大宮から早朝の東北新幹線に飛び乗り、

盛岡・大館・鷹巣・角館・秋田・新潟と一筆書きで一日で回り

また大宮に戻ってくるという、若干狂った旅程です。

盛岡駅からは高速バス「みちのく号」で大館に抜けます。

同じ区間をJR花輪線が走っていますが、2002年より運行開始した

高速バスのスピードと本数の多さに完敗し、存続すら危うい状態。

かつては急行「よねしろ」、快速「八幡平」が走っていたのですがね。

大館からは奥羽本線鷹ノ巣へ。

奥羽本線は複線電化路線でありながら列車の本数がかなり少なく、

旅程を組むのに苦労します。

僅かに遅れたバスが大館に着いた時点で、発車まで5分という状態。

そしてこれを逃すと次の列車まで2時間近く空くという綱渡り。

(もちろんバスが遅れた場合のプランも考えていましたよ)

鷹巣からは秋田内陸縦貫鉄道を乗り通します。

アクセスの悪さから今まで乗ったことがなかったこの路線。

今回の旅のメインになります。

紅葉が素晴らしいという話を聞いていたので楽しみにしてきました。

秋田内陸線沿線の紅葉は予想を軽々と超えてくる美しさでした。

寒暖差が大きく落葉樹の多い北東北の山は鮮やかな紅葉を見せてくれます。

そして天気は午後から晴れとなり、紅葉が日光に照らされて輝きます。

最初から最後まで車窓の景色に見惚れていました。

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色鮮やかな木々の中を走っていく。

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清流・阿仁川に架かる鉄橋を渡る

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紅葉に彩られた比立内川の渓谷を飛ぶように渡る

角館からは秋田に抜けます。

しかしまあ、角館も外国人に知られてから賑やかになってしまいました。

以前は昔情緒の残る大人向けの観光地といった感じだったのですが。

秋田県は人口減少が特に大きい地域でもあり、観光客を誘致しなければ

やっていけないという事情もわかるのですがね。

何を考えたか秋田から関東に戻るために羽越本線経由を選択。

角館に着くまでは秋田新幹線でゆっくり帰ろうと思っていたのに、

もしかして、と調べたら

こまち21号→特急いなほ14号→Maxとき348号と

ちょうどうまく乗り継げることに気付いてしまったもので。

ボーナスステージの始まりです。

疲れましたが、きれいな紅葉と乗り鉄本領発揮の長時間乗車で

大満足の一日でした。