383系デビュー25周年

中央西線の特急「しなの」に主に使われている383系電車が

登場から25周年を迎えました。

量産先行者A1編成は1995年の5月連休の臨時列車から営業運転を

始めたので、今年でちょうど四半世紀というわけです。

なお、量産車による定期列車置き換えは翌1996年でした。

日本の特急用車輛としては珍しくステンレス車体を採用し、

基本編成の長野方先頭車はパノラマ型グリーン車

6連の基本編成に加えて2連と4連の付属編成を用意しており、

需要に応じて4・6・8・10連と柔軟な組成が可能。

最高速度は130km/h、制御付き自然振り子機構を搭載、

曲線通過速度は半径600mで本則+35km/hという国内の

振り子電車の中では最高レベルの性能を有しています。

私もJR型電車の中でも一番好きな型式です。

車体を傾けながら木曽谷の連続カーブを高速ですり抜けていく

ダイナミックな走り様は、多くの鉄道ファンを魅了します。

登場から25年を迎えて車体の老朽化も目立ってきており、

そろそろ後継が発表されるのではないかと思いますが、

しばらくは木曽路のスプリンターとして活躍が続くでしょう。