宇高航路、休止…

12月15日、岡山県の玉野と香川県の高松を結ぶフェリー航路、

通称「宇高航路」が採算の悪化により無期限休止となり、

鉄道連絡船以来109年の歴史に終止符が打たれました。

瀬戸大橋の開通後もしばらくは盛況で3社が競合するドル箱航路で、

合わせて100往復以上が運航されていましたが、

明石海峡大橋しまなみ海道の開通、燃料代の高騰、

高松の物流ジャンクションとしての地位の低下、

瀬戸大橋の通行料値下げ等によって撤退と減便が続き、

2年前には1社5往復という状態に。

ここまで利用者が減ってしまうと行政も救いようがなく、

最後に残った四国急行フェリーは無期限休止を決めたのです。

私がこの宇高航路に乗ったのは過去に1回だけ、3年前の12月。

そう、退役を控えた護衛艦「くらま」最後の一般公開の日でした。

前日の夜、東京駅から寝台特急サンライズ瀬戸」に乗った私は

翌朝に高松に到着し、「くらま」の見学に向かおうとしたのですが、

待機列のあまりの長さに乗艦を諦め、出港までの空き時間を過ごすために

宇高航路のフェリーで宇野港まで往復したのでした。

まさか、あれが最初で最後になるとは。

これも時代の流れ。お疲れ様でした。