キハ183特急「北斗」引退
今春のダイヤ改正で、また歴史ある列車が消滅しました。
JR北海道の函館~札幌を走る特急「北斗」。
キハ183を使用し50年の歴史を持つ名特急が無くなりました。
車輌が変わっただけとは思えないんだよなあ。完全に別の特急って感じがする。
私、子供の頃からキハ183の500番台以降を使用する「北斗」が好きでして。
(スラントノーズの0番台は何か好きになれない)
とうとう来てしまったか…と。
さて「北斗」といえば、その高速運転とハイデッカーグリーン車に
触れないわけにはいきません。
キハ183系550番台ー通称NN183
国鉄型の枠でありながら、1エンジン660馬力というモンスターエンジンと
ヨーダンパを搭載した特別仕様であり、これにダイナミックブレーキ改造を施し、
130km/h運転を可能にした魔改造車が2550番台です。
(仕様が違い過ぎてそのままでは既存番台との併結が不可能だったそうです)
速度種別A25、函館~札幌を最速3時間29分で結び、表定速度91km/hオーバー。
多客期の8輌編成となれば編成出力は4600馬力。
振り子式の「スーパー北斗」との所要時間の差が全線で15分程度でした。
ほんと「ウソだろお前」状態。
まあ、エンジンの老朽化による不具合で換装と速度制限を受けた最近は
4時間近くかかるようになってしまっていましたが…
続いて「ハイデッカーグリーン車」
これもうね、子供の憧れですよ。「特別な車」だとビンビンに伝わってくる。
「アレに乗りたい」というのが私の人生の小さな目標だった。
3年前の秋に初めて乗れたときはほんと嬉しかったなあ~。
思えば「スーパー北斗」の運転開始が1994年ですから、20年以上前。
現在までに「スーパー」への全置き換えの機会はいくらでもあったはず。
現に「おおぞら」や「とかち」はとっくの昔に「スーパー」化されていますし。
函館~札幌というJRにとっても主力の営業路線に関わらず、
国鉄型の「北斗」が今まで残ってきた理由としてはやはり
この「ハイデッカーグリーン車」の存在が大きいと思うのです。
(多分、全室グリーン車を満たす需要が安定してあったのは「北斗」のみ)
キハ183自体はまだ石北本線で残りますが、ハイデッカーグリーン車は
これでとうとうお役御免。お疲れ様でした。
キハ183の北斗って今改正で消滅だったか。北海道の列車では子供の頃から一番好きだったのがこれだった。国鉄色よりJRになってからのHET色が好き。
— 上信リレー (@rapidchikuma) 2018年3月18日
2010年5月、大沼公園で撮影。エンジン交換前の130km/hで爆走していた時代。 pic.twitter.com/X2UEGHx89v
ハイデッカーグリーン車はダブルデッカー車と並んで子供の頃の憧れだった。
— 上信リレー (@rapidchikuma) 2018年3月18日
誰が見ても「特別な車」だと一目でわかる。
「いつかアレに乗りたい」というのが人生の中で小さな目標だった。
3年前に実現したときは嬉しかったな。 pic.twitter.com/dEUt7LEfIH
エンジン不具合で交換される前のキハNN183北斗は、1エンジン660馬力・速度種別A25・函館~札幌の表定速度91km/hオーバーという魔改造仕様だったな。
— 上信リレー (@rapidchikuma) 2018年3月18日