十津川警部
俳優の渡瀬恒彦が亡くなったと知って、結構ショックを受けている筆者です。
夜の2時間ドラマや連ドラで数えきれないくらい主役級を演じてきた方ですが、
TBSの「十津川警部シリーズ」が印象に残っている人は多いのではないでしょうか。
西村京太郎のトラベルミステリー小説を原作とし、
渡瀬恒彦の十津川警部、伊東四朗の亀井刑事のコンビで23年間、通算54作という記録を達成しました。
「鉄道」や「地方名所」がふんだんに盛り込まれていることもあって親しみやすく、
若い視聴者からも人気がありました。
つか、若い鉄道ファンのくせに2時間ドラマ観てるとか言ったら間違いなくこれだよね。
原作の「見た目は平凡で部下思いの中年刑事」というイメージからすると、
私の中では渡瀬恒彦が一番ピッタリだったと思ってます。
TBS版はサスペンス要素が結構ありましたので、
走ったり、カーチェイスしたり、拳銃撃ったり、犯人自殺エンドになったりという
「クサイ」演出も今の時代では貴重でしたね。
DVDも発売されていますが、著作権の関係なのかメインテーマが別の曲に差し替えられており、
完全版を見たければ再放送を気長に待つしかないというのが残念なところ。
それでもJR発足間もない頃から続いた長期シリーズですから、
今は消えてしまった列車たちがたくさん写っていて懐かしくなりますね。
個人的に一番印象に残っているのは「寝台特急あさかぜ殺人事件」です。
十津川警部、お疲れ様でした。